生分解性/バイオマスプラスチックとは
2024年4月25日 環境問題のこと
環境に配慮したプラスチックとして知られる
生分解性プラスチックと
バイオマスプラスチックは
両方とも「バイオプラスチック」の一種ですが
その特徴や、環境への作用の仕方は
それぞれ異なります。
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生分解性プラスチックの最大の特徴は
「微生物などの働きによって
最終的に水とCO2に分解されること」
自然界で分解できれば
たとえばボイ捨てなどによる
海洋汚染問題を防ぐことにもつながります。
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一方バイオマスプラスチックの特徴は
「植物などの有機資源を原料としていること」です。
植物由来の原料を使っているため
製造時に排出したC02は
植物の成長時に吸収されるという
カーボンニュートラルの考え方によって
CO2排出を軽減できるといわれています。
また石油などの限りある資源を無駄遣いしない
という点でも環境負荷が少ないといわれています。
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この二つのプラスチックは
環境にやさしいイメージがありますが
すべてのバイオプラスチックがエコ
というわけではありません。
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「バイオプラスチック=エコ」
ではない理由
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✔︎10%でもバイオマス原料を使用していれば
バイオマスプラスチックと認められている
(つまり石油由来の原料を多く使用しているものがある)
✔︎バイオマスプラスチックのすべてが生分解するわけではない
✔︎堆肥化可能と謳われていても家庭の
コンポストでは分解しないものも多い
(大規模な堆肥化施設で適切に管理する必要がある)
✔︎最終処分場でも容易には分解されない
(分解されても強力な温室効果ガスを排出する)
✔︎原料の一つであるトウモロコシの一部には
遺伝子組み換えが使われている
など
バイオプラスチックを一括りにして
環境にやさしいとは言い切れない現状があります。
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バイオプラスチックのチェックポイント
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本当に環境に配慮したバイオプラスチック
を購入したい場合は以下をメーカーに確認しましょう。
「家庭のコンポストでも生分解する?」
「堆肥化した堆肥で作った野菜は本当に食べられる?」
「原料は何?」
「バイオは何%含まれている?」
「添加剤は使われている?何が使われている?」