リサイクルにも種類があります。
2024年11月15日 環境問題のこと
たとえばペットボトルをリサイクルした時に
同じペットボトルに生まれ変わる場合と
衣類や食品トレイなど
別の製品に生まれ変わる場合があります。
前者を「水平リサイクル」
後者を「カスケードリサイクル」といいますが
より環境に優しいのは水平リサイクルの方です。
♻️
なぜなら水平リサイクルは
製品そのものの寿命を
より長く伸ばすことができるからです。
たとえば工場で粉砕されて繊維やトレイになった製品は
ゆくゆくは焼却処分されることになりますが
水平リサイクルなら半永久的に循環することができます。
つまりペットボトルを作るために
新たに化石原料を使う必要がなくなるということです。
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三菱UFJリサーチ&コンサルティングが算出した
1kgのペットボトルを製造するために排出される
CO2の量に関する以下のようなデータがあります。
【原油からペットボトルを作る場合】
1,577kg
【水平リサイクルでペットボトルを作る場合】
0.583kg
つまり水平リサイクルなら
約63%ものCO2を削減できるということになります。
️♻︎
人間が呼吸で排出するCO2量は1日1kgといわれているので
1kgのペットボトルを原油から作る場合は
1,577人分のCO2が排出されているのに対して
水平リサイクルなら約0.5人分抑えられることになります。
♻️
このように水平リサイクルは
プラスチックゴミそのものや温暖化の原因となる
温室効果ガスを削減してくれるだけでなく
国内資源を循環させて活用できるというメリットがあり
資源に乏しい日本にとっては
技術向上に取り組むべき喫緊の課題となっています。
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水平リサイクルには、コストが高いなどの課題もありますが
取り組んでいる企業も増えています。
消費者としては、そのような企業を応援することで
水平リサイクルの普及に貢献できます。
また、ご存知の通りプラスチック製品のリサイクルは
異物などが混入していると難しくなってしまうため
リサイクルをスムーズにするためにも
資源として出すときには
しっかり汚れを取り除くことも心がけましょう🌱