5大絶滅と6回目の絶滅とは
2024年11月30日 環境問題のこと
生命が誕生してからこれまで
地球は5つの大きな絶滅の危機を
経験してきました。
今から4億4千万年以上も前
まだ陸の生物が誕生する以前の
オルドビス紀には
極端な海水温の寒冷化によって
85%の生物種が絶滅しました。
また魚類が繁栄したデボン紀後期には
同じく寒冷化と海の酸素濃度の
減少が原因で
82%の生物種が絶滅しました。
さらに古生代後期にあたるベルム紀には
史上最大の大量絶滅が起こり
生物種の90%以上が絶滅。
三畳紀には76%の種が絶滅したと
考えられています。
この二つの絶滅の原因は諸説ありますが
大規模な火山活動によるものという説が
有力のようです。
そして恐竜が繁栄した時代として
みなさんがよく知る白亜紀にも
隕石衝突により70%の種が絶滅しています。
その後恐竜は地球から姿を消し
私たち人間の時代がはじまりました。
これまでの大量絶滅は
なんらかの自然現象により
引き起こされたものです。
しかし現代はどうでしょう。
温暖化や森林減少
有毒物質による環境汚染や
野生動物の売買などによって
ものすごいスピードで
生物多様性が失われています。
つまり現在は
たった一種の生物、すなわち
私たち人間の行動による環境破壊が
多くの種の絶滅を招くという
歴史を見てもかつてないほどの
異常事態に陥っているのです。
そんなに急いで私たちは
どこへ向かおうとしているのでしょうか…。