衣類リサイクルについて考えよう
2024年12月20日 環境問題のこと
ファストファッションの台頭で
流行の服を手軽に楽しめる反面
私たちは日々
大量の衣料廃棄物を生み出しています。
衣類の廃棄物は
製造段階に生まれる繊維廃棄物と
家庭から出る衣料廃棄物の2種類に分けられます。
繊維廃棄物が単一素材であるのに対して
衣料廃棄物は様々な繊維が混ざっているため
リサイクルには適さないという特徴があります。
今回は家庭から出る
衣料廃棄物についてお伝えします。
環境省の令和2年度の調査結果によると
家庭から出る衣料廃棄物75.1万tのうち
リユース・リサイクルされるのは
3割程度で、残りの約7割は
焼却・埋立処分されていることがわかっています。
つまり多くの使われなくなった衣料は
ゴミになっているということです。
またリユース・リサイクルされる場合の多くは
マレーシアなどの海外へ輸出されるか
工業用のウエス(雑巾のようなもの)や
車のシートの緩衝材や断熱材
フェルトなどに生まれ変わっています。
しかし海外へ輸出された中古衣料は
破格で売りさばかれ
現地の産業の発展を阻害してしまう
などの問題もあるため
最近は輸入を禁止する国も出てきています。
現地の人が必要としているものを寄付するのではなく
先進国の人たちが安価な服を使い捨て
発展途上国の人たちに押し付けている
とも取れる古着輸出ビジネスには
手放しで賛同できない部分があります。
だからこそ消費者が永く使える服を選び
リペアやリメイクをしながら
大切に扱う意識を育んでいくことが大切です