期待をしたい再エネ:ペロブスカイト
2025年1月27日 未来の資源とエネルギーのこと
日本では太陽光発電の適地が少なくなり
再エネの現場は陸から海へと
移行しつつあります。
でも都市にもまだ
ビルの壁面や屋根などの
デッドスペースがあり
そこを活用できれば再エネの可能性は
もっと高まるのではないでしょうか。
それを実現するのが
「薄い・軽い・曲げられる!」という特徴を持つ
ペロブスカイト太陽電池です。
ペロブスカイト太陽電池は
既存の太陽光発電ではできなかった
ビルの壁面や耐荷重性の低い屋根など
これまで設置が困難だった現場にも
アプローチできるというメリットがあります。
そのため、発電目的で
山を切り崩したりする必要はありません。
また、原材料は日本が世界で2位のシェアを誇る
ヨウ素が主なので国内調達が可能で
製造工程も少ないため低コストで
大量生産することができます。
ちなみにペロブスカイト太陽電池の形状には
フィルム型、ガラス型、
既存の太陽光発電と組み合わせたダンデム型
といったバリエーションがあります。
現在、ペロブスカイト太陽電池の開発は
世界で競争が激化していますが
特にフィルム型の開発は
日本が世界に先駆けて
技術的にリードしている状態です。
このように多くのメリットを持つ
ペロブスカイト太陽電池を
早急に社会実装するべく
政府は、
「量産技術の確立」
「生産体制整備」
「需要の創出」
に三位一体で取り組んでいくことを
発表しています。
具体的には技術開発や大規模実証実験への支援
フィールド実証のための公募
制度設計やルールづくりなど
官民一体となって実装を後押ししていく方針です。
そして
2025年までに20円/kWh
2030年までに14円/kWhが
可能となる技術を確立させることを目指しています。
今はまだ実証実験段階ですが
今後は街中でペロブスカイト太陽電池を
見かける機会が増えていきそうです。
ペロブスカイトの今後の動向が楽しみですね!