Column

私たちがメイクで使っているキラキラはマイカという原料です

2025年2月25日 私たちにできること

ファンデーションや口紅

マスカラや日焼け止めなど

光沢感を出すために

さまざまな化粧品アイテムに

使用されている”マイカ”。

化粧品だけでなく

自動車やスマートフォン

プラスチック製品や塗料など

あらゆる日用品の原料として

も使われています。

でも実はその裏には

過酷な児童労働の現実が隠されているのです。

オランダの非営利団体の調査によると

アフリカ諸国のマイカ生産の少なくとも半分は

5歳から17歳の児童によって

行われていると報告されています。

子どもたちはマイカ採掘のために

真っ暗な細い穴の中に入り

1日9時間以上も採掘場で

過ごすのだといいます。

通常マイカを扱う際には

呼吸器への健康被害を防ぐため

粉塵を吸い込まないよう

防塵マスクなどの保護具を使用しますが

インドやアフリカ諸国などで

違法で行われている採掘現場では

子どもたちは無防備な姿のまま

穴の中に潜っていきます。

また採掘現場は

落盤や崩落と隣り合わせの

危険な場所でもあります。

そんな中、毎月約10〜45人の子どもたちが

マイカ採掘のために命を落としている

ともいわれています。

このような過酷な現実がある一方で

サプライチェーンのほとんどが

マイカの起源を明るみに出さずに

利益を得ています。

私たちが何気なく使っている製品には

子どもたちが命懸けで採掘した

マイカが含まれているかもしれません。

だからこそ私たち消費者は

違法採掘によるマイカを使用していないか

企業にサプライチェーンの透明化を

強く求めていくと同時に

常に一歩立ち止まって

何を買い、何を買わないかの選択を

慎重にしていく必要があります。