ミツバチがいなくなった4年後に人類は滅びる!!!
2025年7月11日 環境問題のこと

ミツバチは植物の受粉を助けてくれる
生態系にとって大切な存在です。
アインシュタインは
「ミツバチがいなくなると4年後に人類は滅びる」
という言葉を遺していますが
その言葉は決して大袈裟とはいいきれません。
なぜなら、ミツバチがいなくなれば
野菜や果物、ナッツなど
ミツバチが受粉を助けている植物が減少し
それらの植物を飼料とする
家畜が減少することによって
肉や乳製品の供給が減り
最終的には私たちの食生活や
生態系に大きな影響を及ぼすことになるからです。
このように、生態系にとって
重要な役割を果たしているミツバチですが
近年、減少傾向にあることが指摘されています。
その一例として
2006年頃から、アメリカや欧州を中心に
ミツバチが突如として巣からいなくなる
「蜂群崩壊症候群」という現象が発生し
問題になっています。
普段はコロニーを作って生活しているミツバチですが
女王蜂とごく少数の働き蜂を残して
多くのミツバチが群れから離れ
失踪してしまうという不可思議な現象です。
この現象の正確な原因はまだ解明されていませんが
ネオニコチノイド系の農薬や
ミツバチに寄生するミツバチヘギイタダニ
の影響などが指摘されています。
ネオニコチノイド系農薬に関しては
欧州食品安全機関(EFSA)が
ミツバチに有害であることを示唆する報告書を
発表したことをきっかけに、EUにおいては
2018年に屋外での利用が禁止される運びとなりました。
(ちなみに、日本ではなぜか
ネオニコチノイド系農薬の規制緩和が行われています)
ミツバチのために私たちができることは
ミツバチの保護団体を支援したり
ミツバチの保護に力を入れている企業の製品を
積極的に購入することです。
また、農薬に頼らないオーガニック農法で育てられた
農作物を購入することも
農薬による被害からミツバチを守ることにつながります。
夏はミツバチの採集活動が活発化する時期なので
外出先で見かけることも多くなると思いますが
ミツバチに遭遇した時には
恐怖心から殺虫剤を撒くなどの行為は
絶対にしないでくださいね。