Column

黒潮大蛇行について

2025年8月4日 環境問題のこと

日本の太平洋岸を沿うように流れる黒潮は

世界でも最大規模の暖流といわれています。

その黒潮が、2017年から

大きく流路を変えて

蛇行する現象が起きています。

これを「黒潮大蛇行」といいます。

黒潮大蛇行が発生すると

沿岸の海水温が変化するため

漁場環境の変化や

豪雨や猛暑の増加といった

気象の変化を引き起こします。

この黒潮大蛇行は

記録が残っている1965年以降6回ほど発生しており

その多くは1〜2年で終息していましたが

今回は7年以上と過去最長記録を更新していました。

しかし、ようやく2025年5月に

気象庁が「終息の兆し」があることを発表しました。

まだ正式な終息発表ではありませんが

黒潮大蛇行が終息することで

異常気象の緩和や海の生態系の回復

漁場環境の回復などが期待されています。