Column

子どもアドボカシーって何だろう?

2025年9月1日 私たちにできること

子どもたちが安心して意見を表明できるよう

支援する活動のことを「子どもアドボカシー」といいます。

子どもアドボカシーの重要性が高まった背景の一つには

児童虐待の増加があります。

自動虐待のない社会を目指す

オレンジリボン運動による統計では

虐待による死亡事例は年間50件を超え

1週間に1人の子どもが命を落としている

ことが報告されています。

そのような事実を受け

2024年に、子どもを守る法律である

「児童福祉法」が改正されました。

その中には、児童相談所などで

子どもの意見を尊重した措置を行うために

アドボケイト(意見表明支援者)の設置が推進され

子どもたちへの措置を検討する際

子どもの意見を聞くことがもり込まれました。

アドボケイトとは子どもアドボカシーの実践者で

保護者や学校、施設などから独立した

100%子どもの味方となる存在のことをいいます。

このような「子どもアドボカシー」は

社会的養護下の子どもに限らず

すべての子どもに必要な支援でもあります。

新学期が始まる9月は

自殺で亡くなるこどもが

1年で最も多くなる時期ともいわれています。

大切な命を守るために

子どもの意見や心の動きに耳を傾け

子どもが安心してSOSを言える環境を

身近な大人が整えてあげることが大切です。