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ブルーカーボンとは何だろう??

2023年8月7日 未来の資源とエネルギーのこと

植物たちが光合成によってCO2を吸収してくれることはよく知られていますが、海藻や海草、植物性プランクトンなど、海の生物たちも同じような働きをしてくれていることはあまり知られていません🌍

このように海洋生物によって吸収・貯蓄される炭素のことをブルーカーボンといい、陸上生物のCO2吸収によって貯蓄された炭素「グリーンカーボン」と並んで注目されています。

具体的には、海草の藻場、海藻の藻場、湿地・干潟、マングローブ林などで光合成によって吸収されたCO2が生物の体内を経て有機炭素として貯蓄されたものをいいますが、ブルーカーボンはグリーンカーボンよりもCO2吸収率が高く、また長期間貯蓄ができることから、より効率的な温暖化対策につながるとして期待されています。

森林のCO₂吸収量が急速に減少しつつある中、今後ブルーカーボンの重要性はさらに増していくといわれています。

にも関わらずブルーカーボン生態系は、湿地面積の減少や、沿岸開発、水質悪化などにより、半世紀前の約7倍、熱帯雨林の4倍以上の速さで急速に失われています…。

貴重なCO2吸収源であるブルーカーボン生態系を守るためには、国や自治体、企業や市民が一体となって取り組んでいかなくてはいけません。

ぜひこの問題に目をむけ、私たちにできることを一緒に考えていきましょう🌱