プラスチックなんで減らそうとしているんだっけ???
2023年11月17日 環境問題のこと
プラスチックがなんとなく環境によくないと思っている人は多いと思いますが
今日は、「なぜ、よくないのか」を
3つの理由をあげてご説明したいと思います。
① 採掘の問題
プラスチックの原料は石油やガス。
これらの化石燃料資源には限りがあります。
世界の石油消費量のうち
プラスチックが占める割合は
エネルギーなどに比べれば少ないかもしれませんが
このまま消費を続ければ、
2050年には全体の20%になるといわれています。
② 製造時の問題
製造業の中でも、最もエネルギー消費量が多いのが
プラスチックを含む化学製品の製造です。
しかもプラスチックはそのうちの1/3を占めています。
プラスチック製造時に排出される温室効果ガスは
1年間で1,340万トン
また製造時に鉛や水銀、カドミウムなどの有害物質を発生させているという問題も含んでいます。
③ 廃棄時の環境汚染問題(海洋汚染など)
日本のプラスチックリサイクル率は84%。
一見高い数字に見えますが
実はそのうちの7割は資源化されることなく
燃やして、ゴミ発電に使われる熱としてリサイクルされています。
(ちなみに海外では、これはリサイクルとはいいません。)
いくら家庭でプラごみを分別して出していたとしても
プラスチック製品の全てがリサイクルできるわけではなく
小さすぎるものや、様々な素材を混合しているもの、
洗っても匂いが取れないものは資源化することが難しいという現状があります。
プラスチック製品の消費を減らしていくことは
結果的にゴミを減らすことにつながります。
「使い捨てはなく、リユースできるものを長く使う」
これを実践するだけでプラスチックの消費を減らすことができます。
みなさんも、身の回りを見渡して
今日から「脱プラ」はじめてみませんか?