テフロン加工の有害性について
2024年2月8日 環境問題のこと
焦げ付かない、少量の油で調理ができる
などの謳い文句で愛用者も多いフッ素樹脂加工のフライパン(”テフロン加工”といったほうがなじみがあるかもしれません。)
実はその便利さと引き換えにフッ素樹脂の人体・地球環境への
有害性が指摘されていることをご存知ですか?
テフロン加工でおなじみのフッ素樹脂は
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)という物質です。
そのPTFEの微粉末の製造工程で、
PFAS類が副生される可能性があることが指摘されています。
PFASとは、自然界で分解されることのない
“フォーエヴァーケミカル”の俗名を持つ物質の総称で
たくさんの種類があり、(なんと12000種)
そのうちの2種類はすでに日本での製造・輸入が規制されています。
ちなみに規制されたのはPFOSとPFOAで、
これまでフライパンをはじめ様々な製品に最も多く使用されてきた物質です。
しかも規制された時期は2010年/2021年と割と最近のこと。
上記のうちフライパンを加工する際の接着剤として使われていたのがPFOAです。
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PFOAの有害物質による
人体・生態系への影響
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もちろん通常の使用方法において
有害物質を発生することはない と言われていますが
製造過程や廃棄などの理由で環境へ流出した際に
食物連鎖を通じて人の健康や動植物の健康に影響を及ぼす可能性があります
もちろんフライパンだけの問題ではありませんが現時点で以下のような健康リスクが指摘されています。
︎🔳発がん性
︎🔳甲状腺疾患の発症
︎🔳赤ちゃんの体重減少
︎🔳コレステロール値の上昇
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マイクロプラスチックによる
人体・生態系への影響
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もう一つの問題は、使用時にマイクロプラスチックの流出です。
フッ素樹脂加工のフライパンの表面に小さな傷が一つ入るだけで
数千〜数百万のマイクロプラスチックが
流出することがわかっています。
つまり大量のマイクロプラスチックを
日常的に海に流してしまう恐れがあるということです。
フライパンを選ぶときには長く使えて、人にも環境にも優しい
鉄製のものがおすすめです。
またセラミック加工のフライパンはフッ素加工よりも耐久性も長く
高熱にも強いと言われています。