アニマルウェルフェアについて考えよう!動物実験代替法とは
2025年8月25日 私たちにできること

医薬品、化粧品、洗剤、食品添加物など
私たちに身近な製品の研究や開発に
動物実験が行われてきました。
そして、今も毎年そのために
世界中で何百万もの動物が犠牲になっています。
しかし、消費者として私たちが
その事実を気にすることは
あまりないのかもしれません。
動物に関する法律として
日本には「動物愛護管理法」がありますが
そこには動物実験における倫理的配慮を求める
「3Rの原則」が書かれています。
3Rとは、以下の3つの要素のことをいいます。
■Refinement 苦痛の軽減
■Reduction (犠牲になる動物の)数の削減
■Replacement 代替法の活用
この原則は、アニマルウェルフェアを考慮し
動物実験の倫理面を向上させるために
世界的に広く受け入れられているものです。
最近は科学の発達によって
動物の命を犠牲にすることなく
製品の安全性を担保できる試験法の開発が進み
市民団体による
動物愛護運動などの成果も相まって
化粧品等の開発における動物実験や
動物実験を行った製品の販売を
禁止する国も増えてきました。
化粧品においては40カ国以上が
動物実験を禁止または制限しています。
ちなみに日本では
化粧品メーカーが自主的に動物実験に代わる
安全性の確認方法を採用しているケースは多いものの
法的に禁止はされていないのが現状です。
日本でも、動物の命を犠牲にしない
研究開発が当たり前になるように
3Rの原則を遵守した研究を促進していくための
適切な予算や人員が割かれるよう
国会議員や厚生労働省・環境省などに声をあげていきましょう。