Column

海の日に考える太平洋ゴミベルト

2023年7月17日 私たちにできること

ハワイとカリフォルニアの間に、世界で最もゴミが集まる海域「太平洋ゴミベルト」があります🌏

1997年にヨット愛好家のチャールズ・ムーア氏が偶然発見し、海洋学者カーチス・エベスメイヤー氏がその名を付けたことで海洋ゴミ問題が広く認識されるようになりました。

さらに2017年、環境NPOのプラスティック・オーシャンズが、あるおもしろいキャンペーンを打ち出しました。

太平洋ゴミベルトに浮かぶゴミの島を「Trash Isles(ゴミ諸島)」として国家にすることを国連に申請し、国民を募集したのです🚩

その結果、フランスほどの面積(日本の2倍以上!)もあるゴミ諸島は、元米大統領アル・ゴア氏をはじめ、俳優のジュディ・デンチ、ジェラルド・バトラー、ジェフ・ゴールドブラム、ミュージシャンのファレル・ウィリアムス、そして『私たちの地球』などのドキュメンタリー作品でも知られる学者のデイヴィッド・アッテンボローなど22万人の国民を有する国家となりました。

そしてこのキャンペーンは、多くの人に太平洋ゴミベルトの存在や海洋ゴミ問題を知られせるきっかけにもなりました。

太平洋ゴミベルトに浮かぶゴミの94%は、私たちの生活から出たプラゴミが小さくなったもの、すなわちマイクロプラスチックです。また、重量のほとんどを廃棄された漁網が占めているといいます。(この漁網に海の生物が絡まって死んでしまう痛ましい現実が日々起きていることも忘れてはいけません。)

ゴミ諸島は、私たちが日々出しているゴミの過剰さを可視化してくれる存在です。

今日は海の日。

「海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日」です。

普段陸上で生活していると気づきにくい海洋ゴミ問題を、もう一度考え、ゴミを減らすアクションをしてみる日にしてみませんか🌎

海洋ゴミを減らすおすすめアクション

🌱プラスチックの使用を減らす

🌱ポイ捨てをしない

🌱ゴミを見つけたら拾ってゴミ箱へ

🌱ビーチクリーンに参加してみる

ちょっと意識して生活してみてくださいね~