Column

音楽業界でも進んでいますエコなこと

2024年11月25日 私たちにできること

ライブイベントと聞くと
電気をたくさん使って
環境に悪いイメージがあるかもしれません。

そんな中、グラミー賞受賞アーティストの
コールドプレイが2022年から開催している
画期的なワールドツアー
『Music Of The Spheres』は
アーティストが積極的に
地球環境について考え
持続可能なライブの形を模索している
一例といえます。
ちなみにこのツアーは現在も開催中で
チケットはすべてSOLD OUT。
2024年11月のニュージーランド公演で幕を閉じる予定です。

このツアーを成功させるため
彼らは環境問題における専門家たちの意見を仰ぎ
できる限りのことに取り組んだといいます。

具体的には以下の通りです。

観客の動きで電力の一部を賄うキネティック・フロアを設置
会場のいたる所にソーラーパネルを設置
再生可能エネルギーの使用(パーム油不使用のバイオ燃料)
再利用可能な材料でのステージ作り
リストバンドを再利用
移動は最小限にし、再生可能燃料の飛行機を選ぶ
来場者の移動方法をモニタリング
チケット1枚につき一本を植樹

ちなみに、一般的にライブイベントで
CO2が排出されるシーンは

アーティスト・スタッフの移動時
機材運搬時
会場での電力消費
観客の移動時

など多岐に渡ります。

これらの問題に今最善だと思う方法で
取り組んだのがこのツアーです。

たとえば「キネティックフロアによる発電は
ライブ全体の数%の電力を賄うに過ぎない」

など、批判の声もあったようですが

彼らは

「完璧に正しくはできないけれど
できることに取り組み
学びを共有していくこと」

に重きを置いていると発言もしており
間違っていることがあれば
その都度軌道修正していく姿勢を示しています。

アーティストが音楽活動を続けていくには
CD や映像作品に関わる資源ゴミの排出
デジタル配信での大量のエネルギー消費
ライブツアーにおけるCO2排出

など取り組むべき難題がたくさんあり
今、多くのアーティストが気候危機に
どう対処すべきか頭を悩ませているのではないでしょうか。

コールドプレイのライブツアーにおける取り組みは
これから音楽業界でCO2の排出を
どのように抑えていくかという
一つのモデルとなってくれることは
間違いなさそうです。