Column

530への道_食品ロスと税金の関係について

2025年5月14日 私たちにできること

スーパーなどの店頭に並んだ後に

期限切れで廃棄されてしまう食品は

「事業系一般廃棄物」といい

実は、私たちの税金を使って処分されています。

事業系廃棄物は事業者負担で処理されている

と勘違いしている人が多くいます。

その勘違いがスーパーや飲食店等での

食品ロス問題を自分ごととして

捉えられない原因にも

つながっているのではないでしょうか。

事業系廃棄物は大きく

「産業廃棄物」と

「事業系一般廃棄物」に分けられます。

そのうち「事業系一般廃棄物」は

事業者負担もありますが

実は、焼却・破砕などの処分費には

税金が使われています。

環境省が発表したデータによると

令和4年度の年間ゴミ処理費は

2兆1519億円でした。

一般的な廃棄物の約40%が

食品ロスを含む生ごみと言われているため

年間ゴミ処理費を約2兆円とし

その40%である約8,000億円が

食品ロスの処理に充てられていると推測できます。

さらに、令和4年は

事業系食品ロスと家庭系食品ロスの量が

236万トンと同量であったため

かなりざっくりとした計算ではありますが

8,000億円を2で割った4,000億円が

事業系一般廃棄物処理に投じられていると推測できます。

(建設改良費・処理・維持管理費含む)

事業系の食品ロスでは

クリスマスケーキや恵方巻き

おせちなどシーズナルな食品を

企業が売り逃しを恐れて

廃棄前提で多めに仕入れる慣習が

特に問題になっています。

私たちの税金の一部を使って廃棄されている以上

消費者としてはこの慣習の是正を求める態度を

明確にしていく権利があります。

スーパーやコンビニのお客様の声に投稿するなど

積極的に企業へ働きかけていきましょう!