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MSC/ASCマークを知っていますか?

2025年12月15日 私たちにできること

みなさんは魚を買う時、何を基準に選んでいますか?

野菜や果物に有機JASマークがあるように
シーフードにもサステナブルであることを証明するマークがあります。
その代表的なものが 「MSCマーク」 と「ASCマーク」 です。

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【MSCマーク】
天然の海で獲れた魚が 資源や生態系に配慮した漁業で得られたことを証明するマーク。

【ASCマーク】
養殖場で育てられた魚が 環境や地域社会、労働環境、動物福祉に配慮して生産されたことを証明するマーク。

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MSCマークが天然漁業を対象にしているのに対し

ASCマークは養殖業を対象にしているという違いはありますが
どちらも資源や海の環境を守りながら
生産された商品であることを証明するマークです。

また、どこで獲れ・育ったかが追跡可能という点において
生産・流通の透明性も確保されています。

この2つのマークは世界共通のマークですが
日本独自の仕組みとして
天然漁業・養殖の両方を対象とした
MELという認証マークもあり
買い物をする時の参考にすることができます。

日本は世界の中でも
魚介類の消費量が多い国として知られていますが
MSC/ASCマークの普及は
欧米諸国に比べるとまだ遅れているのが現状です。
私たち消費者がこれらのマークのついた商品を選ぶことが
サステナブルシーフードの市場拡大と認証制度の定着につながります。

未来の世代に豊かな海産資源を残し
多様な生物が生きられる海を維持していくためにも
MSC/ASC/MELマークのついた食品や飲食店を積極的に選びましょう。