再エネ探報「水力発電」
2023年9月14日 未来の資源とエネルギーのこと
日本で近代的な水力発電の開発が始まったのは明治時代🌊
土木技術が普及する前に灌漑や防災用につくられていた「ため池」は『古事記』や『日本書紀』にも記述があることからも、私たちは古くから雨水を貯めて様々な用途に活用してきたことがわかります。
昭和初期にピークを迎えた大規模なダム建設は、建設地の問題などから一時は減少しましたが、近年の再生可能エネルギーへの関心の高まりから再び注目を浴びています。
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🌊 水力発電のメリット 🌊
・発電時にCO2などの温室効果ガスをほとんど排出しない
・どこにでもあって、枯渇せず繰り返し使える
・他の再エネに比べ気象などの自然条件に大きな影響を受けにくい。
・水を貯蓄しておくタイプの水力発電は、短い時間で発電を開始できて季節や時間帯など電力需要の違いに応じた調整がしやすい
・ランニングコストが低い
・石油や石炭火力などと違い資源を国内で賄うことができるためエネルギー自給率の向上にもつながる
🌊 デメリット 🌊
・ダム建設のコストが高い。
・水車・発電機など設備コストも必要
・雨量減少で渇水になるった場合、電力供給に影響する
・ダム建設時の森林伐採や自然環境への影響、建設後の下流の生態系絵への影響が懸念される
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日本では、今後は中小規模のダムや貯水池などを利用した小規模水力発電の推進が期待されていますが、そのような水力発電を普及させるためには導入コストを減らす努力も必要です。
そのためには、現状最も高いコスト割合を占めている土木技術の向上や、海外からの輸入に頼っている水車を作るスキルの向上が必要不可欠といわれています。