藻類の可能性
2023年10月24日 未来の資源とエネルギーのこと
約27億年前に地球に誕生した
植物性プランクトンとも呼ばれる微細藻類は、
それまで二酸化炭素と窒素で成り立っていた地球に
はじめて酸素をもたらしました。
その出来事がきっかけとなり
地球には次々と生物が生まれました。
そんな人類の大先輩でもある微細藻類は
現代の私たちが直面する環境問題を解決するための
糸口として、再びその可能性が注目されています。
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微細藻類の可能性
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【①肉に変わるタンパク源として】
微細藻類のタンパク質含有量は
乾燥重量の35〜68%と肉並み。
しかも糖質・ミネラル・食物繊維・脂質も
豊富なため、人口増加によるタンパク質不足が
取り沙汰される中、栄養豊富な藻類が
新たなタンパク源として注目されています
【②植物に代わる二酸化炭素の吸収源として】
微細藻類は植物同様に光合成によって
CO2を吸収し酸素を供給してくれます。
植林などによるCO2の吸収は
土地利用の問題がありますが
微細藻類なら水と光だけあれば
砂漠などでも培養できるため
限りある地球資源を有効活用しながら
増やすことができます
【③より効率的なバイオマス燃料として】
培養された藻類は、
化石燃料に代わる代替エネルギーとしても
注目されています。
微細藻類は穀類に比べ
同じ敷地面積あたり
最大30倍もの油を抽出できるため
新たなエネルギー燃料としての
可能性が期待されています!