お米について
2024年9月9日 環境問題のこと
農林水産省によると
最も暑い夏といわれた昨年の
1等米の全国平均比率は59.6%で
過去最低になったといわれています。
そのため米の在庫数がひっ迫し
この夏はスーパーで米が売り切れるなど
米不足への不安を囁く声も聴こえてきました。
今年も昨年に匹敵する暑さが続く中
新米が本格的に出回る時期に入り
収穫量も気になるところですが
今回は気候変動がお米に及ぼす影響について
お伝えしたいと思います。
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水稲は気候変動の影響を受けやすい作物です。
たとえば出穂期以降に高温が続くことで
粒の中が白く濁る「白未熟粒」などの
被害粒が発生しやすくなります。
また冬の気温が上がることによって
カメムシなどの害虫の越冬個体が増加し
虫害も増えてしまいます。
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このような気候の変化によって
米の収量が減り品質が低下すると
当然農家さんの収益も減ってしまいます。
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温暖化だけが原因ではありませんが
米農家は年々減少傾向にあるといわれています。
農家さんが減れば
日本人にとって食料安全保障の要ともいわれる
米の自給率も下がってしまいます。
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農家さんは温暖化に対応するため
日々徹底した栽培管理を行い
高温耐性のある品種を
育成・導入していくなどの対応策で
私たちにお米を届けてくれています。
私たち消費者も
積極的に国産のお米を買って
応援していきましょう!
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おすすめは農家さんから直接購入する方法です。
中間マージンを取られないため
比較的費用も安くなる傾向にあり
支払ったお金が100%農家さんの収入になる
というメリットがあります。
ぜひ応援したい農家さんを見つけたら
直接お米を購入してみてくださいね🌱
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【参考情報】日本人の食事が変わりお米を食べなくなったことから2017年まで約50年間日本政府は米の減反政策をしてきました。米農家は高齢化や儲からないという理由から廃業や転業となり今に至ります。私たちの今日の消費は未来の農業を左右することがあるのです。食料自給率が低いと昔から言われますが、米すらも自給率100%でなくなってきているかもしれません。本当にお米が高騰して日本人が買えない日も来るのかもしれません。
そうならないために、私たちが農作物の国産を選択することが大切だと思います。