インドネシアのチタルム川って知っている?
2023年12月12日 環境問題のこと
私たち人間は古くから、川の恩恵に預かって
生活を営んできました。
インドネシアの西ジャワ州を流れる
チタルム川流域の人々も、その例外ではありません。
しかし、チタルム川の水は先進国の出したプラスチックゴミや
周辺に林立する工場からの排水で汚染されています。
チタルム川を流れる大量のプラスチックゴミは
先進国が資源と称して過去に輸出したものです。
そして、流域に林立する工場は、私たちが着る服を作るための材料を
生み出しています。
今着ている洋服の製品タグを見てみてください。
もしかしたらそこには
Made in Indnasiaの文字や
インドネシアの繊維工場の名前が書かれているかもしれません…。
チタルム川の水には
水銀、鉛、クロム、亜鉛、銅、硫酸塩
などの有害物質が含まれていると言われています。
しかし清潔な水道水が整備されているわけではない
現地の人々は、生活のために有害な川の水を
使うしか選択肢はありません。
彼ら・彼女らはチタルム川を水源とする井戸水で料理を作り、シャワーを浴び、
野菜を洗い、米を育てているのです。その結果、多くの住民が吐き気や頭痛、皮膚の痒みや痛みに悩まされています。
もちろんその中には、汚染の影響を受けやすい小さな子どもたちもたくさんいます。
インドネシアでは年間14万7千人が5歳以下で死亡するといわれています。
先進国に暮らす私たちの何気ない日常が罪のない命を奪っているとしたら…?
自分たちの消費行動を見直してみたくなりませんか?
※来月は、同じく海外からの海洋プラスチックゴミに悩まされる長崎県対馬の問題についてお伝えします。