Column

グリーンランドの氷が溶けたらどうなる?

2025年4月14日 環境問題のこと

1月のトランプ氏の会見でも

話題にのぼったグリーンランド。

みなさんはどんな国かご存じですか?

グリーンランドは

国土の80%を氷床に覆われた世界最大の島です。

住民の大多数は先住民のイヌイットで

現在はデンマークの自治領となっています。

そして、地球上の氷河氷床の10%が

このグリーンランドにあるといわれています。

そんなグリーンランドの氷床が

急速に溶け出しているというニュースを

耳にしたことがある人も多いと思います。

原因の多くは地球温暖化にあります。

NHKの取材によれば

一日あたりの氷の溶解量は

エジプト・ギザのピラミッドの容積の

400倍以上に相当するとのこと。

そしてそのスピードは

1990年代の10倍近くの早さになっている

という研究結果も発表されています。

氷河や氷床が溶けると

過去数十万年間蓄えられてきた有機炭素が

空気中に放出されてしまうだけでなく

海水の塩分濃度や海水温が変化することによる

海の生態系への影響も懸念されます。

さらに氷河や氷床が太陽からの熱を反射して

くれていた作用がなくなった分だけ

地球が太陽から受けるエネルギーが増え

温暖化がさらに加速することになります。

また、IPCCは、「第6次評価報告書」で

2100年までに最大1.1mの海面上昇が

予測されていることを発表しました。

同時に

世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて

1.5℃に抑えることで2℃上昇時に比べ海面は

約10センチ低くなる。

それによってリスクにさらされる人は

最大1,000万人減る”

とも伝えています。

ちなみに The Swiftestの共同創業者

マシュー・H・ナッシュ氏による予測では海面上昇と頻発する洪水によって

水没するリスクの高い都市1位に東京、4位に大阪が挙げられています。

1位 東京

2位 ムンバイ

3位 ニューヨーク

4位 大阪

5位 イスタンブール

みんなが意識的に生活スタイルを少し変えるだけで

防げる被害があることを知り

今からでも実践していきましょう。