廃ブラスチックはどれくらいリサイクルされている?
2024年2月15日 環境問題のこと
私たちが資源として出したプラスチックは
どのくらい有効活用されているのでしょうか?
日本の廃プラスチック排出量は
2021年の数字で824万t
日本国民一人当たりの総排出量は
アメリカに次いで世界第2位と言われています。
そのうち有効活用されているのは
全体の87%とされていますが
実はこの数字にはカラクリがあります。
プラスチックリサイクルには
🔳マテリアルリサイクル
廃プラスチックを再生ペットボトル
や洋服・食品トレイなどに変える
リサイクル方法
🔳ケミカルリサイクル
廃プラスチックを化学的に分解し
油やガスなどの燃料に転換するリサイクル方法
🔳サーマルリサイクル
廃プラスチックを焼却処理した際に
発生する排熱を回収しエネルギー利用する方法
の3つの手法があります。
日本のリサイクル率87%のうち
60%以上をサーマルリサイクルが占めています。
しかしこのサーマルリサイクルは
英語ではサーマルリカバリー(熱回収)といい
新たな製品の原料にならないため
海外ではリサイクルとは認められていません。
さらには、焼却することで有害な
ダイオキシンを発生させるという問題もあります。
サーマルリサイクルを除外すると
日本のリサイクル率は25%と
まだまだ低いのが現状です。
プラスチックは同じ素材ごとでないと
リサイクルが難しく
また油や匂いなどがついているものは
洗浄しないとリサイクルできません。
そのため結局ゴミとして燃やされてしまうことが多いようです。
資源としてプラスチックを出す時は
・素材ごとに分ける
・汚れを落としてから出す
を心がけたいですね!