温暖な地域で栽培されるバナナは
地球温暖化に強いイメージがあると思いますが

実はバナナは絶滅の可能性も危惧されるほど
気候変動の影響を受けている植物の一つです。

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バナナは栽培時の
適切な温度と湿度管理が必要不可欠で
極端な天候の変化に弱く
もともと気候変動には
脆弱な植物といわれています。

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また、現在私たちが食べているバナナの
99%を占めるキャペンディッシュ種を
枯死させる伝染病「新パナマ病」が
猛威を奮いバナナの生産を脅かしています。

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私たちが食べているバナナは
大きくて種がなく甘く
食べやすいバナナですが
実は野性のバナナには種があります。

現在の美味しいバナナは
突然変異と品種改良の結果
生み出された産物なのです。

種のない現在のバナナは
芽を植えて増やす栽培方法がとられています。

種がないため品種改良も難しく
単一栽培のため伝染病による感染が広がると
全滅のおそれもあります。

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私たち人間は
おいしくて栽培に向くバナナだけを選び
大量生産を続けてきました。
そんな人間の欲望が
現在の伝染病のまん延を招いた
という見方もできるのではないでしょうか。