実は私たちの生活に欠かせない

「パーム油」

パーム油は、アブラヤシの果肉や種から取れるオイルです。

でも、パーム油と聞いて環境問題を連想する人も少なくないのでは…？

今日は、パーム油の問題点をお伝えします。

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様々な商品に使われているパーム油

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使い勝手がよく安価なパーム油はスーパーに並ぶ商品の約半分に

使われているといわれています。

しかも製品表示には植物油脂などと

表記されていることが多くパーム油が使われていると

気づかずに買っている人も多いです。

たとえばどんな商品に使われているかというと…

・チョコレート

︎・アイスクリーム

︎・ポテトチップス

︎・ファーストフード

︎・インスタントラーメン

・マーガリン

・パン

・洗剤

︎・シャンプー

・口紅

︎・石鹸

︎・化粧品

など、本当に身近なものばかり。

さらに最近ではバイオディーゼル車やバイオマス発電の燃料などにも使われるなど

パーム油の需要は高まる一方です…

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パーム油の問題点

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一方でパーム油が深刻な環境破壊を

引き起こしていることは、あまり知られていません。

パーム油の原料となるアブラヤシを育てるために

熱帯雨林が伐採されています。

熱帯雨林は地球上にある数少ない原生林の一つで

そこには膨大な時間と共に育まれてきた生物多様性が存在しています。

その貴重な原生林であるアマゾンの熱帯雨林は

すでに過去50年で1/5が失われ、現在も減少しつつあります。

その要因の一つが、過剰なパーム油の消費にあるといわれています。

パーム油栽培のために熱帯雨林を伐採し

大規模なアブラヤシ農園にすることで起こる問題は

トラやオラウータン、テナガザルなど

そこに生息する生き物たちの生活の場を奪うことに始まり

あらゆる問題を引き起こしています。

︎◆大地が乾燥することによる大規模な森林火災の誘発

さらなる森林破壊や生物多様性の喪失につながっている

◆大量のCO2排出。

数千年に渡り樹々や土中に蓄積されてきた炭素が大量放出される

◆膨大な量の農薬の垂れ流し

周辺の村の人々の健康被害にもつながっている

◆劣悪な労働環境による人権侵害

強制労働や児童労働などの社会問題にもつながっている

私たちが、パーム油を含む商品を買い続けることは

アマゾンの熱帯雨林やそこに生息する生物たちの命

そして、そこで暮らす人々の人権と

引き換えであることを忘れてはいけません。

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サステイナブルなパーム油と

そうでないパーム油の見分け方

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すべてのパーム油が上記のような

問題を引き起こしているわけではありません。

パーム油は、適正に栽培されれば

生産性も高く、汎用性も高い、とても優秀でエコな植物油です。

持続可能なパーム油が標準となるように

市場を変革する目的で2004年に設立された国際NPO

「持続可能なパーム油のための円卓会議（RSPO）」

では、適切なプロセスを経て

栽培されたパーム油を使った商品であることを

消費者が見分けやすくするため、サステイナブルなパーム油の認証が行われています。

厳しい審査のもと認証されたパーム油を使用している商品には

目印としてRSPOマークが付けられていますので

ぜひ、商品選びの参考にしてください。

パーム油は「見えない油」と言われています。
食品表示欄の原料名には以下のように記載されています。
・植物油
・植物油脂
・界面活性剤
・マーガリン
・グリセリン
・ショートニングなど、と記載されているのです。