プラスチックには様々な種類がある PART2
2024年12月26日 環境問題のこと
今回はプラスチックの種類パート2として
パート一1に引き続き
私たちの身近なところでよく使われている
6種類のプラスチックについて
特徴や用途をお伝えしていきます。
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|アクリル樹脂【PMMA】|
・高い透明性
・耐衝撃性がある
・撥水性がある
透明性と割れにくさを生かし
定規やボールペンなどの文具、
コップなどの日用品に活用されています。
|AS樹脂【SAN】|
・熱に強い
・弾性が高い
・薬剤に強い
・透明
・傷つきにくい
耐薬品性に優れているため化粧品や調味料の容器
使い捨てライターなどに活用されています。
|ABS樹脂【ABS】|
・熱に強い
・不透明
・耐衝撃性がある
ブロックなどの子ども用のおもちゃや
リコーダーなどの楽器のほか
電化製品から自動車部品まで
幅広い用途で活用されています。
|ポリカーボネート【PC】|
・熱に強い
・耐衝撃性がある
・透明
・紫外線に強い
耐衝撃性に優れ紫外線にも強いため
工業用の保護メガネやサングラスなど
にも活用されています。
またスマホケースにも使われることが多いです。
|ポリアミド(ナイロン)【PA】|
・熱に強い
・油や薬品に強い
・強度が高い
・摩擦に強い
・染色性に優れる
一般的にはナイロンと呼ばれる素材で
衣類やバッグなどに活用されています。
それ以外に自動車や電化製品など幅広い用途に
使われています。
パート1からここまで紹介してきたプラスチックは
すべて石油を原料としたプラスチックですが
植物を原料とするプラスチックもあります。
それを「バイオマスプラスチック」といいます。
バイオマスプラスチックにも
たくさんの種類がありますが
その一つが、ポリ乳酸【PLA】です。
ポリ乳酸はトウモロコシなどの植物が原料なので
資源枯渇の心配がなく
燃やしても焼却炉の負担も少ないうえに
最終的には微生物によって分解されるため
環境負荷の少ないプラスチックといわれています。
微生物によって生分解されるという特性上
レジ袋や使い捨ての容器やカトラリーなど
主に使い捨て製品に活用されています。
ただし
現状100%バイオマスプラスチック
でできている製品は存在しません。
そのためバイオマスプラスチックには
製造時のCO2を削減するという
メリットがあるものの
混合物になってしまうため
リサイクルには不向きという
デメリットがあることも覚えておきましょう。
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今回は2回にわたって
プラスチックの種類をお伝えしてきました。
お伝えした以外にも
たくさんの種類のプラスチックがあります。
ひとことでプラスチックといっても
実はいろいろな種類があるということを
覚えておいてください