プラスチックの種類を知ろうPART1
2024年12月10日 環境問題のこと
私たちの生活に身近なプラスチックには
それぞれ特徴の異なる
およそ100もの種類があり
さまざまな製品に使い分けられています。
そもそもプラスチックとは石油や植物繊維を原材料とした人工的に作られた樹脂(合成樹脂)を原料とした製品のことを指します。
生活の中でよく見るペットとプラ表記ですが
基本はプラスチックの仲間です。
ペットボトルはポリエチレンテレフタレート(PET)というプラスチック素材でできています。
一方、プラスチックにはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ナイロン、ポリエステルなど、さまざまな種類があります。
プラマークの下にある文字で素材の識別をすることができます。
1回目となる今回は
より身近な5つのプラスチックについて解説していきます。
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|ポリエチレン【PE】|
・油や薬品に強い
・電気絶縁性が高い
・半透明
・衝撃・摩耗に強い
原材料が安価で加工しやすいため
世界で最も生産量の多いプラスチックです。
耐薬品性に優れいていて
洗剤や消毒液などの日用品の保管に適しています。
またレジ袋にも活用されています。
|ポリエチレンテレフタラート【PET】|
・薬品・圧力に強い
・電気絶縁性が高い
・透明
・耐寒性・耐水性が高い
代表的な用途はペットボトルです。
リサイクルしやすいため
環境負荷は比較的低いプラスチックです。
卵や苺のパック、使い捨てプラカップなど
の中にもPET製のものがあります。
|ポリスチレン【PS】|
・断熱保存性が高い
・着色しやすい
・電気を通さない
透明で剛性があるGPグレードと
乳白色で耐衝撃性をもつHIグレードがあります。
CDやDVDなどのケースや
カップ麺の容器、食品トレイなど
使い捨ての食品容器に使われていることが多いです。
|ポリプロピレン【PP】|
・熱に強い(100°でも変形しない)
・薬品・摩耗・衝撃に強い
熱に強く電子レンジに対応できるため
タッパーなどにも使われています。
またお菓子のパッケージにも
活用されていることが多いです。
|ポリ塩化ビニル【PVC】|
・薬品に強く耐久性がある
・燃えにくい
・電気絶縁性が高い
重合度によって
軟質塩ビと硬質塩ビに分類され
塩ビは農業用フィルムなどに
また硬質塩ビは
パイプやカードの材料などに活用されています。
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プラスチックは様々な種類が存在することがわかりますね、
また、リサイクルするには単一種類だけにならないと純粋なリサイクルは難しいと言われています。
さまざまなものに単に「プラ」と記載されていることが多いように思いますが、詳細の原料名を記載してもらわないと本当の分別はできないのが現状です。
この部分は、提供側の努力が必要ですし、法律でのルールつくりも必要だと思います。
みなさんがプラスチックを資源と分別している努力が報われるためにもルールつくりは急務だと感じます。