損失と被害(損害)COP28で決まったことは~
2024年3月8日 環境問題のこと
各国の代表が集まり気候変動にまつわる様々な協議を行うCOP。
8回目を迎えた昨年末はUAEドバイを会場に
「エネルギーシステムにおける化石燃料からの脱却」を最大の焦点として
様々な議論が交わされました。
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そしてCOP27から結論が持ち越された
「ロス&ダメージ(損失と被害)基金」の運用については
なんとCOP初日にすんなり合意が形成されました👏
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あらためてロス&ダメージとは
干ばつや洪水、海面上昇による土地消失など
気候変動によって受ける損害のことを指します。
そしてその多くは気候変動の原因にほとんど寄与していない途上国など
災害リスクに脆弱な国が受けることになります。
そのような不均衡を補うためには
原因の多くを作っている先進国をはじめ
世界全体での支援が必要不可欠です。
COP27ではそのための
基金設立への合意までは得られたものの
どの国がいくら拠出するのかなどの
具体的な運用についてはCOP28に持ち越される形になっていました。
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昨年末のCOP28では晴れてそのための資金措置や
基金の運用化に関する決定が採択され
世界銀行の管理のもと新たな基金が設置されることが決まりました。
資金拠出に関しては任意とされているものの
開催国であったUAEをはじめ日本、ドイツ、イギリス、アメリカなど各国が
拠出表明を行っています🌏