Column

日本でオーガニックが普及しない理由とは

2025年7月29日 環境問題のこと

日本の有機栽培取組面積は

農地全体の0.5%と非常に低い割合です。

IOB Journalの2023年の発表によると

世界全体の有機農業取組面積は7,640万haで

20年前の5倍近くも増加しているものの

日本の有機栽培取組農地は諸外国に比べて

伸び悩んでいるのが状況です…。

 

農林水産省の2025年の資料によると

有機栽培が最も進んでいる

オーストリアは27.5%

スウェーデンは19.9%

となっており

比較的低い割合の韓国でも2.4%と

日本の0.5%に比べて約5倍の割合で

有機栽培が普及していることがわかります。

日本で有機栽培が普及しない理由としては

  • 日本特有の気候
  • 日本の政策の問題
  • 農家の人手不足
  • 消費者意識の問題

などが挙げられます。

日本の気候は害虫などが活発化しやすく

また、小規模農家が多いため

手間やコストを考えると

農薬に頼らざるを得ないという理由から

慣行農法を選ぶ農家さんも多いそうです。

そして、日本では諸外国で

規制あるいは禁止されている

ネオニコチノイド系農薬が

規制緩和されるなど

時代に逆行する動きもあり

有機農法の普及を妨げています。

農薬や化学肥料は

生態系のバランスを崩し

土壌や水質汚染の原因になってしまいます。

有機農作物は農薬や化学肥料に頼らず

作物自身の生命力で育てるため

その分味もよく、栄養価も高いといわれています。

何より、少ないながらも

有機農法で育てたいとがんばっている農家さんを

応援することにもつながるので

ぜひ、食卓に有機農作物を取り入れてみてください。