海の富栄養化とは・・・赤潮
2023年10月3日 環境問題のこと
工場や、私たちの家庭から出る排水によって引き起こされる海の「富栄養化」は、海洋ゴミ問題と合わせて私たちが考えなくてはいけない問題のひとつです。
富栄養化は「赤潮」を引き起こし、海の生態系に悪影響を及ぼします。
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【赤潮とは】
海に植物性プランクトンなどが異常増殖し海の色が赤茶色に変わる現象のこと。
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赤潮は、私たちが排出する生活排水や工場排水に含まれる窒素やリンなどが原因となって発生します。
それらの有機物はプランクトンの栄養源となり、プランクトンを大量増殖させ、異常発生したプランクトンが海の酸素をたくさん使用することで魚や貝たちが酸欠となり死んでしまうことにもつながります。
さらに、そのようにして発生したプランクトンの死骸はヘドロとなって海底へ積もり生態系に悪影響を及ぼします。
たとえば、牛乳1杯(200ml)をそのまま海に流した場合、魚が住める水質にするには浴槽16杯分(4800ml)の水が必要といわれています。このように、汚染された海をキレイにするには大量の水が必要になります。
私たちの些細な生活の習慣が、実は海を汚してしまっていることは意外と知られていません。
海を汚す原因となる生活排水を少しでも減らすために、できることからはじめていきましょう
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【私たちにできること】
・食べ/飲み切れる分だけよそう
・米のとぎ汁は流さず植物や土に与える
※米のとぎ汁に含まれる窒素やリンは、現在の処理方法では充分な浄水処理ができていないと言われています。
・コンポストを活用する
※キエーロなら油や液体も入れることができます
・洗剤をエコなものに変える
※合成洗剤の洗浄力を高めるために含まれているリン酸塩は赤潮の原因の一つです。
・無農薬/オーガニックの食品を購入する
※化学肥料に含まれるリンや窒素化合物も赤潮の原因の一つです。
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