EPRってご存じでしょうか?
2025年3月19日 環境問題のこと

■EPRってご存じでしょうか?
EPR(拡大生産者責任)とは
これまで生産段階と使用段階だけだった
生産者の責任範囲を
製品のライフサイクル全体に
拡大するという考え方のことです。
ちなみにここでいう生産者とは
製造業者だけではなく
輸入業者や小売業者なども含まれています。
EPRの推進には
増え続ける廃棄物による自治体の負担減と
環境配慮型製品を増やすという
2つの目的があります。
EPRの考え方に基けば
企業は生産段階で
リサイクルのことまで考えて
製品を作る必要が出てくるため
環境に配慮した製品が生まれやすくなります。
また自治体の廃棄コストが軽減されれば
納税額の上昇も抑えられる
というように
私たちの生活にも直結しています。
しかしリサイクルと称して
廃棄物を途上国に輸出する企業が出てきたり
国や地域ごとに異なる制度があり
法規制の整合性をとるのが難しいなど
EPR普及のためには課題も残されています。
今後は生産者である企業の経済発展を
大きく妨げることなく
環境保全を推進していくために
バランスの取れた制度設計が求められています。
そしてこのEPRを
普及・推進していくために
私たち消費者ができることもあります。
それは買い物の際に
環境に配慮された製品を選んで買うことです。
たとえばリサイクル可能な製品や
生物由来の製品
詰め替え式や充電式などで
長く使える製品を選びましょう。
また、過剰包装のものは避けて
パッケージにも配慮された製品を選ぶことも大切です。
もし容器回収などを行なっている
販売店があれば積極的に利用していきましょう。
そうすることで
EPRに真摯に取り組む企業を応援することができます。