EV車は本当にエコなのだろうか?
2024年3月10日 環境問題のこと
日本ではハイブリッド車が主流ですが
海外では2030年までに
ガソリン車の販売禁止を謳う国もあり
特に欧州を中心にEVモデルへの切り替えが目立っています🚗
そこで今回はEVは本当にエコなの?
というテーマでお伝えしたいと思います。
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【EVが環境に優しい理由】
✔︎排気ガスを排出しない
EVは電気を動力として動くため
排気ガスを排出しません。
そのため温室効果ガス削減につながり
走行時の地球温暖化への影響は少ないといわれています。
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ただし製造から廃棄までのサイクル全体で見ると
必ずしもそうとは言えない現状も見えてきます。
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【EVが環境に与える悪影響】
✔︎電気生成時・製造時の温室効果ガス排出
EV車が走る動力となる電気や
EV車を製造する際に使用する電気は
火力発電によってつくられていることが多く
製造時には温室効果ガスを排出しています。
特にEV車はバッテリー製造時の
CO2排出が課題となり製造時のCO2排出量が
他の車に比べて大幅に多いといわれています 。
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✔︎バッテリー廃棄時の環境への影響
EV車のバッテリーに使われることの多い
リチウムイオンバッテリーには
コバルトやニッケル等の鉱物が使用されており
採掘に関するさまざまな問題を含んでいます。
また電池を廃棄する際には
それらの鉱物による土壌や水質汚染問題も懸念されています。
さらに電池の寿命が約 といわれる中
EVの需要拡大と共にその廃棄問題もまた浮き彫りになっています。
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このように製造・使用・廃棄というサイクル全体で考えた時には
EVよりもハイブリッド車の方がCO2排出量が少ないとする意見が
日本では主流です。
単にEVだから環境に良いとは言いずらい状況は悩ましいことですが、
製造や輸送、廃棄に至るまで全てのトレーサビリティを考慮していくことが大切だと思います。
まだ、完璧な環境負荷をしない代替え物はなかなか見つかっていないのが現状です。
今あるものを大切に長く使用して廃棄しないように心がけることも大切なことですね。